《台本を読んで》
登場人物5人はそれぞれに恋愛感情をもちながらも別れなければならないという状況です。何故、別れなければならないのか・・・・。「別にいいじゃん。」と 正直私は思いました。しかし、それでも別れなければならない5人。一体何者だろう・・・・と考えてるうちに、私の中の妄想族が暴走しだしました。
どんなに愛する人でもいつか別れのときが来る。たとえ生まれ変わってまた一緒になったとしても、時空を超えて再び会うことができたとしても永遠に繰り返されます 。しかし、たとえどんな状況であろうと人は前に進まなければなりません。
私はこの作品を現代に生きる人と、別の時空の人との恋愛で表現したいと思います。
《登場人物の関係性》
女1、男1、男2・・・現代に生きる人
女2・・・この世の者ではない存在
男3・・・タイムスリップ人
女1−男1・・・恋愛関係(プラトニック)
女1−男2・・・恋愛関係(もしかしたら肉体関係あり?)
女1<男3・・・前世の夫婦関係(女1にはその記憶はない)
女2>男1・・・前世の恋人関係(男1にはその記憶はない)
男3−女2・・・現代に生きる人でない同士、時として助け合う
女1ー女2・・・女2は女1に勝手に嫉妬する
男2−女2・・・互いに特別な感情はない(友人的感覚)
男1ー男2−男3・・・女1をめぐってのライバル《表現として》
・1場・・・それぞれの人間関係と女2、男3の存在を明確に。この不思議な5人組は一体何をしにきたの??という事をあくまでも楽しく。
・2場・・・核心にふれていく。女2、男3の目的。それが現代人の三角関係にもつれていく・・という構図。ラストのダンスは時空を超えての再会の喜び、お別れをし
なければならない切なさ、そして5人のそれぞれの「始まり」を元気に表現したいです。
《音楽》
アップテンポの音楽。曲調だけではなく、歌詞も登場人物の心情を表現できるもの。
《小道具、衣裳》
イメージはあるのですがが、稽古の中で決めたいです。
《役者の演技について求めるもの》
・女2、男3は現代に生きる人とは違ういう演技(動き、話し方、声、現代の人や物に対する感覚、時としてデフォルメした演技をいれる)
・台詞のリズム感
・しっかり心を動かし、台詞だけではなく、視線にも気をつける。 |