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FPAPスタッフによる『演出家ワークショップ』現場レポート!!(前編)
 

こんにちは。FPAPの榎園です。
4月に入ったばかりの新入りです。
高校、大学、社会人と演劇ひとすじ…
ではありませんf^^;
フツーのOLをずーっとやってた演劇シロウトです。
「のりうち」も「ロールバック」もわかりません。
そんな榎園のレポートですが、ご覧下さい。



◆6月1日:1日目   

■小松さんのレクチャー
演劇への熱い思いを語る小松さん。
脚本は「どうにでもとれる台詞を書いた」とのこと。
「ホンに書かれていない部分をどれだけ立ち上げるかが演出家の役割。」
「演出家は1番最初の客。」

なるほど〜。

■各ユニット自己紹介
演出家5人が1人ずつ演出プランを説明します。
脚本を読んで、それぞれの解釈方向性。個性が出て面白いです。
小松さんからの質問で、あやふやなところがハッキリしていきます。

■練習風景
各ユニットの練習スタート!5組同じ部屋です。
小松さんが回って指導していきます。
劇団での応募ユニット、初めての顔合わせメンバーだらけのユニット。
演出に初チャレンジの演出家のユニット。。。
練習や打ち合わせの進行もユニットごとに個性が出てます。
見ているほうも退屈しません。


◆6月2日:2日目   

午前中13時〜16時は自主練習です。
自主練習とはいえ、みなさんきちんと時間前に集まって、着替えも終了!やる気充分です。

今日は練習室を2つ使います。
大きな練習室で4組、小さな練習室で1組が交代で練習していきます。

1つの部屋に4ユニット。
うるさいんじゃないかなぁ。。。とか
他のユニットが気になるんじゃないかな。。。とか
心配していたのですが、無用の心配でした。
みなさん、ものすごい集中力です。
公演がまってますから。どんどん、芝居ができていきます。 


「HORIS★」(ホリスター)
演出家の厳しい視線。これ、自主練習なんですよ。
「もっと優しく言って」とか
「そこでは、何を感じてるの?」
とか深く深く掘り下げていきます。


あべさん(Average≒31)
そうやって全体を見渡しているんですね。
イスに座る人。必ず机が必要な人。立って指示を出す人。
演出家のスタイルもさまざまです。


演劇銭団Do−リンク場
芝居が熱をおびてきました。
これ、どんなシーンだと思います?
ドキドキしちゃいますね。


劇団HoleBrothers
練習だと思えないくらい、迫力があります。
記録写真を撮ってる私も、思わず見入ってしまいます。


aiiro
楽しそうですねぇ〜。これ遊んでるんじゃないんです。
台本のワンシーンです。
でも、このシーンもユニットごとに全然ちがうんですよ。
楽しみ楽しみ。




午後17時〜20時
午後からは、いよいよ本格的なワークショップになります。
小さい練習室には小松杏里さんが待ってます。
各ユニットが30分ずつ、小松さんの前で芝居をします。
そして、演出家はいつものように
「ストップ、もう1回」とか
「そこ、もうちょっと激しく」
とか演出をつけていきます。

これは「演出家のためのワークショップ」です。
役者の演技力云々ではなくて、演出家がいかに役者に伝えていけるか…がポイントです。
25分くらい経つと、役者の5人は外へ…。
演出家1人が残って、小松さんからアドバイスをもらいます。
どんなことが話されているのでしょうか?
明日に期待します。




◆6月3日:3日目   

3日目です。
午前中10時〜12時は自主練習です。
今日も大きな練習室と小さな練習室と使います。


あべさん(Average≒31)
真剣です。ちょっと難しいキャラ設定ですからね。
悩んでいるのでしょうか?


「HORIS★」(ホリスター)
役者と演出家の間で、細かい確認が続きます。
「ここはこう?」「いや、そうじゃなくて」「じゃあ、こっち?」
丁寧に丁寧に。登場人物の気持ちを表していきます。


aiiro
打ち合わせしてます。芝居ができてきても、途中で何度もこうやって話し合うんですね。
これも演出家の力量でしょうか。


劇団HoleBrothers
なんだか、雰囲気が違います。
別世界の2人のようです。


演劇銭団Do−リンク場
元気です。そしてカメラを向けると必ずポーズをとってくれます。
こっそり撮ってるつもりが、すぐ気付かれます。
いつも、全体に気を配ってるんでしょうね。

午後・13時〜15時

午後からは、昨日と同じく別室での小松杏里さんのアドバイス。
15時からは、全体で練習。小松さんが回ってアドバイスしていきます。
練習後は、発表公演に向けてのテクニカルの打ち合わせ等々。
衣装、小道具、装置、照明、音響etc。
タイムスケジュールやお弁当まで。
シビアにタイトに打ち合わせがすすみます。

(担当:榎園)

◆前半編を振り返って(FPAP 高崎)   

1日目は演出プランを作成し、それを発表して講師からアドバイスを受けるということを行った。「言語化」というのは今回のワークショップのテーマの一つである。
このワークショップは演出家が脚本というものと演出というものをそれぞれ深く考えるきっかけになったと思う。自分の脚本を自分で演出することが多い演出家にとって経験の多寡にかかわらず、これまで開いたことのないドアを開く経験になったと思う。この経験が、今後の公演に繋がることを強く信じている。また中堅の演出家のプランは若手の演出家にとってもいい例になっただろう。
頭では分かっていたことではあるが、同じ脚本でも多様な解釈があるものである。しかしそのことをここまで明確かつ具体的に感じ取れる機会は多くはない。真剣に脚本と向き合った演出家だからこそ、他の演出家の演出プランを深く精密に評価できるだろう。この経験は演出家に必要なイメージを扱う能力で、あと一歩踏み込む試みへの動機付けになるのではないかと考えている。

2、3日目はシーンを通してみて、ユニットの演出家が役者に演出をつける。その後役者は退出し、講師がユニットの演出家にアドバイスを行うという内容を中心に。この枠組みも今回のワークショップのポイントの一つ。ここでは5人の演出家に対してそれぞれまったく違ったアドバイスが行われる。講師はユニットの演出家の経験や、演出の方向性を大事にしてアドバイスをする。1ユニットあたりの時間は短いが得難い濃密な時間となった。

>後編はまもなく!

 
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