森國 先ほど劇場の収入とおっしゃっていたと思うんですけど、劇場がチケットを管理しているということですか? 百瀬 全部が全部じゃないんでしょうけど、モデルとしてはそういうのが日本よりかはしっかりしている。 山下 劇場が、劇団管理の劇場っていうのがけっこうあった。 森國 なるほど〜! 日下部 gotoの時はそうでしたね。 後藤 「劇団トケビ」が劇場をもっていらっしゃる、劇場を管理している。 百瀬 (劇団の専用稽古場とかってことではなくて)世界的な意味では、劇場なんですよね(笑)。 日下部 トタトガがまとめてやっていた。劇場もトタトガという芸術支援団体が持っている劇場でやった。 森國 それはもう劇場の窓口での販売になるのか?インターネットとかで販売されてる? 百瀬 いろいろやっているとは思う。 森國 そのほか、チケット以外で、向こうの劇場を使ってみて、ちょっと日本と違うなと思われたこととかありますか? 後藤 劇場にもよるかもしれないが、(日本の劇場ならあって当たり前のものが)まったく何にもないのには驚いた。平台箱馬もないところが驚いた。 山下 平台・箱馬の文化があんまりないみたい。 後藤 あ〜!なるほど。 山下 (平台や箱馬を使わずに)全部美術を作って、セット、セットという感じ。 後藤 そうみたいですね。だから、こっちの感覚で言うと、小屋にあるものと思ってるものがたいていはあるけど、向こうの小劇場になると、え?!って感じになる。 森國 さすがに、お客さんの椅子とかは、、、 山下・後藤 それはあった(常設されている)。その他のものがなかった。 森國 機材とかはどうでしたか? 百瀬 僕がやったところには一応ありましたね。 後藤 照明機材とか音響機材は最低限はありましたね。 山下 笑い話なんですけど、照明使っていたら2つくらい球(電球)が切れていたんです。こっちの考えで言うと、球が切れていて予備とか無いんですか?っていうと「無いよ」と言われた。 森國 えっ!どうするんですか? 山下 日本だったら取り寄せじゃないですか?でも、「いや、買いに行こう」と国際市場みたいなところにあって、買いに行った。 森國 近くに買えるところがあるんですね。 山下 こっちではえらいこと(大変な事態)なのに、向こうの人は「全然買いに行ったら大丈夫だから」という感じだった。照明さんもびっくりしていた(笑)。球も安かった。 日下部 同じようなこと後藤さんもあったのでは? 後藤 韓国の劇場のことを分かっているスタッフがいるので心強かった。そういうことも理解していて、いろいろ準備して行った。 山下 それぐらい強い人がいたほうがいいでしょうね。 森國 そうですよね。特に技術関係はいてくださると心強いですね。 百瀬 自分たちはあまり問題なかった。2作品を連続上演する合同公演なんで、機材の取り合いがあるかな?と思っていたけど、機材の取り合いとかもなかった。すごくゆずってくれた(笑)。 山下 その場でなんとかするという心がけが必要。 日下部 問題が起きてから解決するというスタンスはかなり共通してある。 後藤 小屋入り前日に照明スタッフが、「これとこれを明日から使うから」ということを打ち合わせしていて、「あるよ」って回答だったのに、行ってみると無かった(笑)。あるって言ったのに!っていうと、「あるっていったのは劇場の人間だろ?俺はここの舞台監督(違う名前らしいが)だ」って言われた。そういう状況だったから覚悟して行った。 山下 けっこうその場でどうにかする。 森國 (韓国でやるとしたら)そのあたりの肝っ玉が必要そうですね。 百瀬 韓国と言わず、海外で公演をやるんだったら、それぐらいは必要。 後藤 日本がちゃんとしているってことでしょうね。 一同 そうですね〜。
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主催・協力等
主催:NPO法人FPAP
後援:九州地域演劇協議会