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九州演劇人サミット
演劇人対決!鹿児島VS九州 〜九州はひとつ!されどライバル!?

九州演劇人サミットとは?

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記録

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第1部 2009年・九州演劇界の現在(いま)

高崎(NPO法人FPAP):こんにちは。今日の司会をします、NPO法人FPAPの高崎です。 パネリストの自己紹介を兼ねて、各地域の演劇の状況をお願いします。

仮屋園(劇団LOKE・鹿児島):劇団LOKEの仮屋園です。鹿児島演劇人協議会の代表理事もしています。ここ鹿児島中公民館は鹿児島の劇団が主に公演に使用するホールです。
鹿児島の演劇の状況ですが、市内に劇団は5団体くらい、鹿児島全体を合わせると、15団体くらいあります。演劇協議会には9劇団11個人が加盟しています。 公演の数は多く、月1くらいはどこかで公演があっています。劇団は出来ては消え、出来ては消え。なかなか増えないのが現状です。

辻(劇団Ziシアター・佐賀):劇団Ziシアターの辻恵子です。佐賀の劇団の数は5団体くらい。子どもミュージカルや市民劇団入れても10に届かないくらいです。ユニットや、フリーで活動している人はいます。佐賀である公演の間隔は3ヶ月に1回弱ですね。最近劇場の企画で、新しい若い劇団がひとつできました。

佐倉(演劇集団P−nuts・大分):演劇集団P−nutsの佐倉吹雪です。ちょっと恥ずかしいペンネームですが(笑)演劇集団P−nutsは2006年結成、2007年旗揚げの若い劇団です。公演の他に「大分ゲキ化計画!」ということで初心者対象のワークショップをしたり、新聞を作ったり、裾野を広げる活動もしています。 大分県で劇団は28団体、関連団体が11団体あります。
(会場からおお〜、と歓声があがる)
数は多いのですが実際に動いているのはごく限られてきます。近年、おおいた演劇の会ができ、劇団同士のつながりが生まれてきています。
また、大分には大きい劇場ばかりですので、地域演劇にふさわしい小ホールがほしいということで“大分市に小劇場を作る会”という有志による団体が立ち上げられ、署名活動などを経て、リハーサル室を兼ねた小劇場が出来る見通しになりました!みなさんご協力ありがとうございました。

〜拍手〜

堀田(劇団石・熊本):劇団石の堀田です。昭和46年に発足し、来年40年を迎える劇団です。年齢層が高い(笑)熊本演劇人協議会は30数年続いており、11団体4個人が加盟しています。他に加盟していない劇団も9団体あります。熊本は2005年に行われた劇作家大会を期に地域演劇が活性化しました。熊本県立劇場が指定管理制度を取り入れてから、劇場が熊本の演劇人に対して優しくなりましたね。

池田(劇団きらら・熊本):では私から劇場の情報を。熊本には150人くらいの円形ホールがあり利用が多いです。ここ2〜3年のうちに新しく劇場が2つ出来る予定です。駅前に500人のホールと、1500人くらいの商業ホール。この500人のホールのリハーサル室で、公演が打てるように交渉中です。九州新幹線の開通を期に、動脈を広げるような活動ができたら、と思っています。

泊(飛ぶ劇場・北九州):北九州で飛ぶ劇場をやっている泊篤志です。大学演劇3つくらいのOBOGが始めて創立22年目くらい、僕が代表になってから、劇団制にして15年です。
北九州では15、6年前から北九州演劇祭があっています。北九州芸術劇場が出来て今年で丸6年たちます。北九州芸術劇場には大中小のホールがあり、私は北九州芸術劇場のディレクターとしても勤務しており育成事業、小学校でのワークショップなどを行っています。
北九州には名前だけで言うと劇団20くらいありますが、そのうち動いているのは8団体くらい。非常に少ない。北九州は演劇祭もあって、劇場もあって盛り上がっているように見えるけど、あえていいます、ぜんぜん盛り上がってません!(笑)

福田:北九州芸術劇場が出来る前はどうだったんですか?

泊:スミックスホールエスタという最大250人くらいの小劇場が中心でした。今年の春、そのホールが無くなって、危機的状況。北九州芸術劇場以外でどこでやればいいのか。

福田:北九州芸術劇場もいい小屋だけど、まともに借りたら使用料結構しますもんね。

高崎:どのくらいするんですか?

泊:金曜仕込みの土日本番で、付帯設備込みで30万くらい。

高崎:福田さん、福岡のぽんプラザホールは3日間、付帯設備を入れても6、7万ですよ。

福田:えぇ!安い。

泊:いやらしい話だな〜。(笑)

山下(グレコローマンスタイル・福岡):グレコローマンスタイルは2002年に立ち上げて今年で7年。役者集団で始めて特定の座付きを置いていない団体。二人の代表が交代で座長を務めてやってきた。団体の3年ごとのイメージでプランを、たとえば3年後には集客何人にしようとか、次の3年後には東京公演にしようとか、漠然と立ててきて、それが全てかなってきました。棚ぼた団体です(笑)。
今福岡には福岡80団体くらい団体があり、その中で年1回以上活動している団体は30団体くらいに絞られてくる。福岡といえば、ギンギラ太陽sが去年10000人近い公演をしました。福岡を中心に、東京をでも活動している。ギンギラ太陽’sは福岡から発信する団体です。東京に進出するということではなく、東京を地方公演と捉える劇団です。そういう風に考える劇団がトップにいることはありがたいですね。前は福岡で演劇やってるって言ったら、「北九州ですか?」なんて言われて「福岡ですけど、何か!?」みたいに思っていたけど最近は福岡といったら分かってもらえるようになりました。

永山(こふく劇場・宮崎):立場が二つあるんですけど、こふく劇場主宰と宮崎県立劇場の演劇ディレクターの永山です。宮崎の演劇協会に加盟している劇団は20くらい。その中で定期的に活動しているのは半分くらいですね。年1で公演してるのはその半分くらいかなぁ。
宮崎で大きいのは2007年から演劇祭を行っていることです。8月9月4週間くらい。実行委員会と劇場の共催で運営しています。 演劇祭は4つの色分けにしています。演劇祭のプロデュース公演。フェスティバルディレクターのプロデュース公演。サテライトといって宮崎市以外の公演。南九州スペシャルといって宮崎のみならず鹿児島、熊本まで枠を広げた公演。今年は、熊本の演劇人協議会が「リンコのうた」を上演することになっています。宮崎だけでは回っていかないという状況があり、それが南九州スペシャルが生まれたゆえんでもありますね。
宮崎県立劇場の自主事業は昨年度のラインナップで来てもらったのは京都、青森、熊本の劇団です。あとは劇場の自主企画。東京からは1本も呼んでないですね。東京から買うという流れを止めたいんです。
一番大きいのは、自主制作の演劇時空の旅シリーズです。第1弾の、「女の平和」は九州各県で活躍している俳優に宮崎に1ヶ月俳優に滞在してもらって作品を作った。今年も第2弾、「シラノ・ド・ベルジュラック」を行う予定です。これはサミットが続いてきて、九州の演劇人の交流が盛んになってきているということで、実現した企画です。

高崎:各県のパネリストの話の中、特に永山さんの話の中で出てきましたが、近年各県の横の交流、県を越えた企画が生まれてきています。そこがサミットをやってきて九州が大きく変わってきたところなのかなぁと思います。池田さんや、永山さんや泊さんは、九州各地でWSや講座を行っていますが、これも九州というロットになったので可能になったことだと思いますね。

福田(F’s Company・長崎):今のコメントでやや締まった感があるのでやりづらい(笑)
F’s Companyの福田です。今年で12年目の34歳〜24歳くらいまでの劇団です。旗揚げメンバーを中心にやっていて、7年目までは長崎の中でやっていましたが、その後、佐世保や、福岡や、北九州に出て公演をしています。今年は東京、宮崎など活動の場が広がっています。
長崎は、市民参加舞台が特徴的です。長崎、諫早、大村、佐世保、松浦、など各地で市民参加の舞台をやっています。長崎市ではブリックホールという劇場で毎回100人の市民参加舞台のべ5,600人の市民が参加しています。その後参加した人たちは、ブリックホールサポーターとしてホールを支えていたり、劇団同士の横のつながりが出来てきたりという広がりがあります。

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