第3部 九州演劇界の将来(これから)
高崎:最後に全体総括です。これまでの議論を受けて、総括をパネリストのみなさんに一言ずつお願いします。
堀田:九州の演劇界、横のつながりをもって自分たちの思いを広げないといけないなぁと思いました。頑張ります!
永山:去年初めて、熊本と鹿児島で公演しました。九州の中でのツアーをしていきたいですね。劇場の立場で言うと、時空の旅シリーズをやり続け、九州から全国、海外に発信していきたい。
池田:演劇の道州制はよそよりずっと早く出来上がっているような気がします。
考えていることが2つあって、1つは熊本では県立劇場のサポートで市電劇場というものをしました。路面電車で公演をしたんです。これを継続して長崎と熊本と鹿児島で市電劇場やってみたい。市電劇場をすると新聞で文化面以外の地域面や社会面で載せてもらえたりします。そういうところから、演劇観たことない人が面白がって来てくれたりします。もう一つは、九州で年に1団体くらい選んで、選ばれた団体は全九州でツアーができるようなコンテストがあればなぁと思います。
高崎:いいですね〜
〜笑〜
池田:よろしくお願いします!
泊:九州演劇人サミットは熊本の劇作家大会で5年前に始めた企画です。九州の演劇人が一堂に集まったら、なんか見えてくるのではないかと思ってやってみました。やってみてそれが面白かった。そして持ち回りでやっていったら、来年で一周します。これで顔合わせは終わるじゃないですか。これからは2周目をどうしていくか。どこにいっても同じ悩みを抱え、同じように面白いパフォーマーはいる。地域における演劇というものを何か打ち立てたい。
山下:今回初めてサミットに参加しましたが、素晴らしいものをやっているんだな、と思いました。最近地域から発信している劇団はいっぱいあるので、他の県ではどういう劇団がやっているだろうと、興味をもって調べたり観にいったりしていけば、もっと活性化するんじゃないかなと思いました。
そんな地域文化を担う、僕たちステキ☆みたいな。
〜笑い〜
辻:サミットに来ると、いろいろ勉強になることばかりです。佐賀は細々と続いている感じです。その中で自分たちの劇団が成長していかなくてはと改めて思っています。その中で、地域に貢献していければいいな、と思っています。
福田:鹿児島で行われることが嬉しいです。宮崎に鹿児島が初参加してから、今日のこの会。開催自体が一つの成果ではないかな。九州各県の演劇人のつながりが強くなって、各県の劇団が県外に公演に行くときなんかに、じゃあ手伝うよ!みたいな協力関係が生まれたりすることが、つながりができていくことがいいんじゃないかなと思います。
仮屋園:鹿児島は2007年の宮崎大会から参加しました。実は、その4ヶ月後に演劇協議会が出来たんです。参加して何をしたってわけではないけど、サミットで話をしてその話が寄って来ていることが不思議な感じがします。去年、鹿児島で初めて演劇祭をした。佐賀のサミットでそんな話をしていたら、実現しました。サミットは何かが生まれる場になっている。交流会でいろんな話をすると先が見えてきます、実現することが嬉しいし元気をもらいますね。来年はどこなんだろうな〜、と期待しています!
高崎:さて、次回のサミット開催地は大分です!次回開催地の大分の佐倉さんより一言お願いします。
佐倉:今回のサミットはとても勉強になりました。大分では活動する劇団が少なくなっていったり、高校や大学といった学生演劇も縮小傾向にあり、そこからの劇団がなかなか出てこなかったりと、マイナスな面に目が行きがちですが、一昨年におおいた演劇の会ができ、昨年は大分演劇祭を開催することができました。今、大分の演劇は広がってきています!鹿児島もいいところだけど大分もすごくいいところです。(来年の大分でのサミットに)是非皆さんいらしてください!!
高崎:最終的にいい芝居を作っていくしかない。それは決して楽しいことばかりだけではなく苦しいこともあります。そんな中で、こういうつながりができ、相談できる人と出会えるとか、他の地域の人に見てもらえるだとか、そういった支援をしていって、市民の皆さんにも演劇の楽しさを伝えることができるようになるといいなと思います。
仮屋園:本日はこんなに大きなイベントになって嬉しく思っています。本日はどうもありがとうございました!
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