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FPAPスタッフによる『ステージスタッフワークショップ+α』修了後レポート!!

◆9月14日:装置講座前半 講師:権藤智海(U.G.C)

お久しぶりです本田です。装置編前半です。後半の実技に備え、概要を講義して頂きます。

■舞台装置の概念

舞台装置とは「皿である」という哲学的な滑り出しで講義は始まりました。作品である料理を受け止めるもので、メインではないが料理を完成させる大切なものということでした。

演劇における装置の役割、舞台装置の形式、舞台装置の構成素材など基本的な考え方や専門用語を確認しました。
照明編でもありました「照明を当てない」という考え方は装置にもあるようで、「置かないという選択」を空間素材という呼び方をされていました。

あらかじめ配られた装置製作のフローチャートを見ながら、段階を追った作業の流れを確認しました。具体的には立案から製作、作業、破棄(ばらし)ですね。

移動中や現場での装置の状況を実測などを踏まえて予測すること、終わったあとのバラシのことをいつも念頭に置いておくことが、装置製作過程では重要であることが講義の途中で何度も出てきていました。

■袖幕の取扱

4人1組(1組は5人)になって、袖幕をバトンに吊るという実技を行いました。

まずは講師の権藤さんが手本でやります。あっという間にできてしまうので、全員がわかるまで何度も丁寧に結んだり解いたりを繰り返してくださいます。

両端は幕をぴんと張るためにしっかりと蝶結び(ぽんプラザの場合は乳紐と呼ばれる袖幕上部についた紐が2本あるので、蝶結びができるらしいですが、これの本数などはものによるようです)をして、その間にある乳紐はがちがちに結ぶ必要はなく、ばらしに備えて片手で解ける方法で結びます。片蝶結びと呼ぶようです。

全員がやり方をわかったところで、班に分かれて袖幕を吊ります。できたところから手を挙げて権藤さんに見てもらいます。見ると簡単そうだったものも、実際やるとぴんと張れなかったり、片蝶結びが締まらなかったりとぽつぽつヘルプの声が上がりました。

やってる最中も、特に意図がない場合は、余った紐は舞台裏側にたらすなどと細かな注意があり、何とか全班袖幕を吊れるようになれました。

袖幕のたたみ方まで皆でやって、講義は終了です。

最後は質問を中心としたアンケートを書いてもらいました。明日は書いてもらった質問に対しての回答をする時間を設けるとのことで、楽しみです。

(レポート 本田)


 

 
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