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FPAPスタッフによる『ステージスタッフワークショップ+α』修了後レポート!!

◆9月5日:照明講座5日目 講師:荒巻久登(シーニック)

照明編最終回の今日は、「台本の世界を表現する」後半と総括です。

■台本の世界を表現する(後編)

昨日に引き続き、台本の冒頭2分程度のシーンに照明を付けてみよう、オペレーションしてみようというのをやりました。実技を始める前に「シーン作りも大事だが、シーンとシーンをつなぐというところにも気にして作って下さい。どんなタイミングか、どんなスピードでやるかなど」と荒巻さんからアドバイスがありました。

そしてこの日は特別ゲストがありました。今回、使わせて頂いている台本「よかっちゃん」(http://www.kanagawa-arts.or.jp/drama200604/gikyoku_5_qualifier.html)の作者である宮園瑠衣子さんです。今更な紹介ですが、この本はかながわ戯曲賞の最終選考まで残っている作品なのです。
講義の始まりから懇親会の最後まで、ずっとおつきあい下さいました。さばっとした気持ちの良い方です。

実技ですが、2日目ということもあり、スムーズに進みました。1日目では見られなかった赤を基調としたシーン作りや、ライトの煽りを取り入れた調光など、新しい試みもされていましたね。

調光卓でのシーン作りの間に、オペレーターの邪魔にならないように質疑応答や感想を言ってもらう時間を設けました。質問は「舞台監督からのキューの入れ方」についてなど具体的なものがありました。感想は「調光室と客席とでは舞台の明かりの見え方が違う」というような意見がありました。

 

■総括

受講者が全員調光を終えたところで、講師荒巻さんによるデモンストレーションが行われました。
全く奇をてらったものではなく、自然すぎる照明だったので、拍子抜けをしたような気がしましたが、講義を終えて、自然ととけ込む照明を作る工夫と経験が大切であることを学びました。

具体的にはポイントを押さえたいシーンをいくつか作り、その間をじっくり違和感なく繋いでいくというやり方を今回はされたということでした。室外と室内をわけて光を当てる、シーンのつなぎ目も役者の動線に沿うようにするなど、細部のシーン作りの技術的な部分の話しも聞けました。

最後に荒巻さんから「照明は何をやっても自由。やり方は一つではない。ただ、自由というのが一番大変」というお言葉を頂き、講義は終了しました。詳しい説明は特にありませんでしたが、私なりに解釈すると、一つのやり方に甘んじることなく、より良いものを追求するべきというようなことになるのでしょうか。

その後は受講者全員で撤収作業、ばらしをやりました。14人が我先にと照明をばらす様子は圧巻でしたね。ものの数分でバラシ終えてそのまま懇親会へなだれ込みました。

終電をものともせず飲む人数名、私もその場の乗りで最後までいましたが、今日はいささかしんどいですね。皆さんタフです。装置編以降も楽しみにしています。

次回、装置編は9/14(木)です。受講者の皆さま、ぽんプラザホールでお待ちしております!

(レポート 本田)


 

 
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