3.劇団運営の苦労話。
○ギンギラはレギュラーもいるけど学生の子もいて、だいたい4年で卒業、就職で…。が、中心的メンバーはやれている。みんなが参加したい企画をやる、やっていることの魅力に集まれるかの信頼関係でやっている。(大塚)
○学生だと所属してはやめていって、なかなか中長期的な展望が作れない。それで、8年前から学生演劇との流れを断ち切ってオーディションでしか入れないことにしている。(泊)
○若手には3年乗り越えたら、と言っている。役者同士が喧嘩したりとか、ひととおり乗り越えてやれるかなと。あと、30歳が大きな壁。
プロダクションとも提携して活動しているが、パントマイム、殺陣、CMとかやらないと生き残れないという現実を目にしている。(日下部)
○役者には、役者だけでは食えない、テレビ出たいなら、東京に出たほうがいいと言っている。「生活の糧があって、演劇続けたいならうちは面白いと思うよ」と。それが出来ない人はやめていく。(泊)
○熊本、意外と役者の仕事ある。上京せずに熊本でお芝居をしていくというのも、あながち夢じゃない。(池田)
○運営の苦労はあまりしてない。面白いことをやっているだけなので。
何をするにも、基本的に全員で話し合うが、劇団員によって知識とか経験とかで違ってきているのでそこをどう埋めながらとりいれていくのかが難しい。(山田)
○人数増えて、末端まで僕の考えが伝わらないので、運営をやっていく5人を作った。5人会議のメンバーは劇団内の選挙で選んだ。それでもまだひろいきれない。人数が増えると難しい。(泊)
○僕が一番年上で、下が1,2年で固まっているんで、あと2年後3年後どうなるかなと、心配な部分でもある。(川口)
○「のこされ」は一人で始めた。で、失敗するんですね。一人じゃできない。そこで仲間集めて、一人一人がやりたいことを持ち込めて、それが一番面白い。そろそろ人数ふえてきて、どういうシステムがいいのか模索中。(市原)
○代表って、民主的と独裁的を使い分けなきゃいけない時がある。今はみなさまの中の俺様とか、今はみなさまになってもらわなきゃいけない時がある。(大塚)
司会(高崎)コメント
各団体それぞれのやり方や悩みがあるようです。各団体の特色に合わせたやり方を考えるしかないようですが、さまざまなケースを知っておくことが、運営方法の引き出しを増やすことに繋がりそうです。特に失敗例は貴重なようです。
4.どうやって食うか。今後の展望。
○仕事もらったり、DJ、リポーター、メディアに出ることで自分ひとりは食えるようなかんじになってはきている。野望ないと出来ないと思う。天下とったるで、みたいな。(福田)
○演劇を使って何かをやるというのが増えているので、東京では難しくても地方じゃできるのかなと思う。季節によって手が回らないくらいオファーがきたり。地方にいると演劇の技術を使って、仕事に結びつけるチャンスある。地方だからこそ出来る仕事もいっぱいある。(池田)
○生活の糧は演劇じゃなくてもいいと思う。ピエロやってるやつとか、パチプロやってるやつもいる。(泊)
○食える食えないの話はあまり意味ない。戦っていくことだと思う。
天下の話でたけど、演劇の場合って、天下はいっぱいある。やりたい事やっただけ天下がある。みんなでいっぱい天下作ってとろう。(大塚)
司会(高崎)コメント
自分が喰うということと、集団が喰うということはやはりわけて考えないといけないようです。そこへのアプローチも、各団体により様々です。ワークショップなど役者としての仕事が増えているという意見もあり、今後の展開に希望が持てました。
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