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パネルトーク『福岡の歴史をつなぐ~私の好きな劇場~』終了速報

プロデューサーの本田です。

パネルトークでは、プロジェクターを担当し、
結果かぶりつきでトークを聞くことができました。
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■6月19日 17:00 ~ 20:30 | 世代別パネルトーク

●第1部:劇団設立10年以内・前後の世代によるパネルトーク

・時間帯 17:00 ~ 18:00
・パネリスト 榎本史郎 (劇団えのき岳遊劇隊)、太田美穂 (ミクロドロップ)、小林ゆう (演劇銭団Do-リンク場)
・司会 三坂恵美 (NPO法人FPAP)

●第2部:劇団設立10年以上の世代によるパネルトーク

・時間帯 18:15 ~ 19:15
・パネリスト 荒巻久登 (有限会社シーニック)、後藤香、山内まり (劇団 PA!ZOO!!)
・司会 仲谷一志 (劇団ショーマンシップ)

●第3部:劇団設立20年以上の世代によるパネルトーク

・時間帯 19:30 ~ 20:30
・パネリスト 石川蛍 (劇団夢工房)、佐藤順一 (演戯集団ばぁくう)、こすぎきょうへい (劇団クレイジーボーイズ)
・司会 柴山麻妃

■6月20日 17:00 - 19:00 | 福岡の歴史をつなぐパネルトーク

・時間帯 17:00 ~ 19:00
・パネリスト 榎本史郎 (劇団えのき岳遊劇隊)、荒巻久登 (有限会社シーニック)、仲谷一志(劇団ショーマンシップ)、佐藤順一 (演戯集団ばぁくう)
・司会 柴山麻妃
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(敬称略ですみません!)
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世代別でトークすることで、
福岡演劇での互いが知らない部分が掘り下げられた感じがあります。

出てきた主な劇場名をちょっと並べてみました。

ぽんプラザホール、シアターポケット、アクロス円形ホール、夢工房、エスペランサホール、さざんぴあ博多、大野城まどかぴあ、テアトルはこざき、西鉄ホール、イムズホール、スカラエスパシオ、博多こもんど4・22、甘棠館show劇場、早良市民センター、キャビンホール、ベストホール、アトリエ戯座、VIVREホール、電気ホール、ランキンチャペル、TNCパベリアホール、博多座、ふくふくホール

この他にも自宅を劇場にしていた話だったり、
他都市の劇場の話しだったりあったので、
30くらいの劇場名が飛び交うような話だったと思います。

1日目

前半の方では、
旗揚げ劇場や理想の劇場の話がありました。

旗揚げするときの劇場としては、今はぽんプラザホールがよくつかわれているが、
中堅の方も使うホールで押さえにくい劇場になってしまっているので、
棲み分けが必要と言う話がありました。

ぽんプラザの前は旗揚げ公演と言えばキャビンホールという感じだったようですね。
世代に関わらず100席くらいの客席が好まれているような印象。

中盤では劇場法の話も出てきて、
責任のあるプロデューサーが借り手を選ぶという劇場が、
複数ある状態が理想と言う話や、
逆に評価がまだ定まらない若手が育つ環境をどこに見出せばいいのかわからない不安もある
というような話もありました。

1日目の後半は、
劇団設立20年以上の世代によるパネルトークで、
失敗談として話される内容にも、深い含蓄が込められていて、
先輩の話はちゃんと聞くものだと居住まいを正しました。
劇場やりたいという若い世代の話を受けて、
15年間劇場を運営してきた石川さんは
「劇場何かやるもんじゃない」と話して笑いを誘っていましたが、
その後、しばらくして、
「劇場をやってたのは、まんざら無駄でもなかった」
と呟いていたのが印象的でした。

あと、上の世代の方々からは、
若い世代から演劇に対する覚悟が感じられないというような
厳しい意見もありました。

世代別で持っている問題意識の違いも面白いですが、
一見繋がりのなさそうな世代の間に筋が通るような発見もあり、
歴史はつながっているのだなぁと実感しました。

で本日、2日間のパネルトークが終了いたしました。
1日目の劇場に対する思いやスタンスを踏まえたうえで、
福岡演劇のこれからの展望について話しました。

それぞれ責任ある立場で活動しているみなさんですので、
それぞれに抱える問題や想いはあいますが、
年長者は引き継ぐべきものを引き継ぎ、
後進の表現者は受け入れられるものは受け入れる
というように、これまでのギャップを埋めるようなキッカケになったように思います。

今回参加した表現者だけにとどまらず、
世代間の建設的な情報交換が広げることで、
これからの福岡の演劇の歴史に深みを出せることが確認できたパネルトークでした。