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演劇とのかかわり方の多様性

喜多です。

もう今年も残りわずかになりましたね。
師走も相変わらず福岡では、ぽんプラザホールはじめさまざまな劇場で地元劇団の公演が目白押しです。
福岡・九州地域演劇祭でさまざまな場面で協力してくださった方々に舞台、劇場でお会いすることも多く、演劇祭後も、関係者それぞれいろんなところでご活躍されている姿を拝見し嬉しく思っています。

なかには、仕事や家庭、アルバイトを抱えながらも良い作品を生み出している方もいらっしゃり、改めて「福岡・九州で演劇をすること」「生活の中にある演劇」というものを考えさせられます。

先日、「パネルトーク福岡・九州地域演劇のこれから」のレポートサイトをアップしました。
改めてトークをまとめる中で印象に残ったことがあります。

”演劇との付き合い方の多様性を認める”ということです。
その土地で、その土地の人たちと一緒に演劇を作るということの良さ、生活とともにある演劇をポジティブにとらえていくことの大切さが強く言われていました。
就職して社会経験を生かしながら演劇をしたり、仕事や生活をしながら年に1、2回のペースで公演をするなど、全国ツアーに出ていくようなあり方だけではない、いろんな劇団のあり方についても話されました。

福岡・九州地域演劇祭のプロデュース公演での稽古は基本的に平日夜及び土日でおこないました。
これは国内的にも一般的な時間帯であり、それぞれの生活と公演を両立させながらどこまでクオリティの高い作品を生み出せるかという挑戦であったように思います。
出演者たちもギリギリのスケジュールを調整しながら稽古に参加していました。
生活とバランスをつけながら、クオリティの高いものを生み出そうと稽古に向かう姿勢には、地域で生活とともにある演劇の1つの姿を見たような気がします。

また、ワークショップなどに参加して演劇を体験された方、劇評賞に応募してくれた方、
サポートスタッフとして演劇祭を支えてくれた方、演劇祭に関わった人の数だけ演劇との付き合い方があると思います。

これから地域で演劇に関わっていく人、今演劇との関わり方に悩んでいる人が、地域で生活とともにある演劇をポジティブに捉え、演劇との多様な付き合い方を探していき、充実した演劇との関わり方を見つけていけたらいいな、と思います。

多様な、ひとりひとりの充実した演劇との関わりが、これからの福岡・九州地域演劇を形作っていくのではないかなぁ、と感じました。

福岡・九州地域演劇のこれから、レポートサイト
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