講座
劇団の制作担当者向け制作講座
日時
3月8日(火)19:00〜21:00
講師
講師 東内拓理(デザイナー) 高崎大志(NPO法人FPAP事務局長)
内容
第2回 チラシ編


さて、今回は講師にデザイナーの東内さんもお迎えし、2回目の制作講座チラシ編です。

チラシのもとになる企画書をつくってみよう

前回の講座では、「チラシともとになる企画書をつくる」ということを学びました。
宿題として、自分が良いと思う演劇のチラシに書かれている、全ての項目を書き出す、という作業をしました。

実際にチラシを作るときには、ここで書きだした項目(タイトル、作家、演出、公演日時、会場など)に自分たちの公演の情報を入れていきます。
ここで、宿題をやってきた受講者からの質問をいくつかご紹介。


・あらすじは、どれくらいまで書けばいい?
→公演によりますが半分〜2/3くらいまでが目安。起承転結でいうと「転」まで書いてOK。迷うときは脚本家や演出と話しながらつくっていきましょう。

・キャッチコピーをつくるのが難しそう
→なんでも良いので、まずはざっくりつくってみて、他の人の意見を聞いてみましょう。脚本家にお願いするというのも一つの手。文字数を30字程度、など指定してあげるとつくりやすいそうです。

・団体紹介に何をかけばよいかわからない
→迷うときは、他の劇団のチラシの団体紹介を参考にしましょう。どんな人が何の目的で集まったかなどを書いている劇団が多いようです。団体紹介は、必ず書くようにしましょう。

・チラシをつくるときに、チケット情報が決まっていないときがある
→とりあえずあけておいて、他の部分から作っていきましょう。

そして、大事なことは、100点満点を目指さず、できるところからやる。ということです。

チラシ批評ワークショップ

続いて、好きなチラシを選んで「そのチラシの良い点を3つ挙げる」ということをおこないました。

・インパクトがある
・気になって、手に取ると自然と文章が読める構成になっている
・キャストの顔写真と名前が載っている
・紙質や刷り方がかわっている
・どんな企画か、一瞬でわかる
・文字のフォントと大きさがわかりやすい
・チケットの買い方がわかりやすい

良い点を書き出すことを続けていくと、なぜそのチラシがよいのか、自分たちがどんなチラシをつくりたいのかデザイナーに説明する力がついてきます。


制作としてチラシをつくること

チラシをつくるときの制作の仕事として、チラシに載せる情報を整理して、チケットが売れるようにすることがあげられます。そのために、芝居であること、いつ、どこで、チケットの買い方を載せることがとても大切です。

これについて、講師の東内さんからは「チラシはアートではなく、商品(公演チケット)を売るための営業ツール」というお言葉がありました。

 

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