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2005年6月のオススメ公演
オススメ記事は、地元劇団の芝居を見たことがない人にもオススメ出来る公演を対象にしています。
マニア向けの公演は対象にしてません。
オススメライターのオススメ公演に疑問を持ったあなたっ!そんなあなたこそぜひオススメライターになって下さい。
ライターA 寺山修司生誕70年記念公演、劇団きらら、劇団SAKURA前戦
ライターB 劇団きらら、座”K2T3
ライターC 劇団きらら、座”K2T3、日韓友情年2005記念事業
ライターD 劇団きらら、座”K2T3
ライターE 番外オススメ!
ライターAのオススメ芝居

■ 寺山修司生誕70年記念公演 「奴婢訓 Nuhikun」
□ 6月4日(土)  福岡市民会館

 寺山修司による後期天井桟敷の代表作を、直系の弟子で共同演出者でもあったJ・A・シーザーが、なるべく原型のままで上演しようという舞台。アングラのパワーを感じさせてくれるだろう舞台に期待したい。

■ 劇団きらら第30回公演 「こども廃業」
□ 6月4日(土)、5日(日) ぽんプラザホール

 熊本の劇団きららの創立20周年記念企画・第一弾。
センスがよくて質の高い舞台が持ち味のこの劇団が、どんな趣向で見せてくれるのか楽しみだ。

■ 劇団SAKURA前戦 VOL.8 「紫雲の涯て2005」
□ 6月18日(土)、19日(日) 早良市民センター

 劇団SAKURA前戦の旗揚げ公演作品の改定再演。
現代劇で時代劇というこの劇団のスタイルでカッコよく描く義経伝説。正式招待されたモナコ世界演劇祭でも上演される舞台だ。

ライターBのオススメ芝居

■ 劇団きらら第30回公演 「こども廃業」
□ 6月4日(土)、5日(日) ぽんプラザホール

なんと劇団設立して20周年になるそうだ。
しかしながらその表現はそこいらの若手劇団よりも柔軟で新鮮。演劇というメディアにしかできない表現がきららにはある。
斬新な表現手法は同じものを2度見ればもはや斬新ではないがこの劇団は基礎が実にしっかりしていて、その見どころは斬新さだけではない。
役者のレベルや脚本スタッフどれをとってもレベルが高く九州を代表する小劇場系劇団の一つ。
安心してオススメできるどころか年間に5本しか芝居が見られないとしても、ぜひ観劇しておきたいくらいの劇団。

■ 座”K2T3「天井桟敷の女たち」
□ 6月17日(金)〜19日(日) ぽんプラザホール

2月のワンコインシアターで成果を収めた三浦としまる脚本の公演。前回公演はK2での初脚本となる三浦の脚本という不確定要素があったが、2月公演でその不安もなく、安心してオススメできる。
チラシもパワーアップし、期待をそそる。笑い所もあり、ストーリーの山谷もあって安心して楽しめる芝居が期待できる。福岡屈指の安定力を誇る劇団。

気になる公演

●万能グローブガラパゴスダイナモス「ガラパゴスダイナモス」
旗揚げ前の公演で、福岡の地にシチュエーションコメディという分野を切り開いた劇団。実質的な旗揚げ公演であれほどレベルの高い公演が出来るのは将来が大いに楽しみ。
次回の公演は2回目の公演となるが、旗揚げしたばかりで不確定要素が高いため、オススメ入りは見送りで。

●劇団SAKURA前戦 VOL.8 「紫雲の涯て2005」
本当はオススメしてみたいが、最近は観劇の機会に恵まれずオススメ入りは見送りで。

ライターCのオススメ芝居

■ 劇団きらら第30回公演 「こども廃業」
□ 6月4日(土)、5日(日) ぽんプラザホール

毎回そのうまさにうならされます。実力はもう九州では五本指。
 ライトに描いているかのようなテーマには,伏線が張られて,大きな広がりを持つ。
幅広い年代に受け入れられるだろう。

■ 座”K2T3「天井桟敷の女たち」
□ 6月17日(金)〜19日(日) ぽんプラザホール

福岡の女性劇団の大御所といえば,ここ。毎回楽しませてもらっています。どうもありがとうございます(^^)。
 暖かみ溢れる脚本は,さりげない演出で,僕の心の奥をじくじく刺激する。
 キャストは女性だが,性別を問わず受け入れられるだろう。

■ 日韓友情年2005記念事業 「その河をこえて、五月」

□ 6月11日(土)、12日(日) 北九州芸術劇場 中劇場

平田オリザ作品である。静かな演劇というジャンルに入るが,決して静かではない。胸のざわめきが止まらない。
 一見,普通の会話をしているだけのような芝居。
 登場人物はそれぞれ,語る/語らない,想いを抱いている。
 登場人物は,語られる/語られない,想いを理解している/していない。
 少しずつ表出する想い。僕はそれを拾いながら切なくなっていく。
気になる公演

●万能グローブガラパゴスダイナモス「ガラパゴスダイナモス」
前回第0回公演は衝撃的だった。なかなか練られたシチュエーションコメディは,
舞台の長さを感じさせなかった。
ライターDのオススメ芝居

■ 劇団きらら第30回公演 「こども廃業」
□ 6月4日(土)、5日(日) ぽんプラザホール

熊本を本拠地とする劇団。最近の公演は、福岡・熊本両都市での公演が多い。
役者が大幅に入れ替わっているのが気になるが、30回公演の年輪は伊達ではないはず。
池田美樹脚本の、言葉がグイグイと立ち上がっていく様は少しだけ、
夢の遊民社時代の野田秀樹のような薫りがする、かも。

 劇団名の由来は、なんでしょう。誰か教えてください。

■ 座”K2T3「天井桟敷の女たち」
□ 6月17日(金)〜19日(日) ぽんプラザホール

こちらも20回公演。ぶれの少ない、安定した劇団の印象。
退団した笹本順子のポジションを埋めるのは・・・工藤景子なのか。
ワンコインシアターの公演も好評で、三浦としまる脚本とのタッグにも不安はまったくない。

 劇団名の由来は「こことっとーと?」という会話が客席で交わされるぐらいお客さんでいっぱいになるような、おもしろい芝居のできる劇団になろうというところから。
 実際かなり一杯なので、チケットの入手はお早めに。

気になる公演

●バカダミアン 「安土(あづち)の会社'17」
 ぱっと見、ただの下品。しかしこれが案外深い。かもしれない。多分。
 音響はアニメソングや80年代アイドルソングと、これが案外泣けたりするから油断がならない。
 よく劇中に「オーラルナイトニッポン」というバカ番組が挿入される。

 バカダミアンの由来はマカダミアン・ナッツ・チョコから。
 ただしハワイアンな空気は欠片もないので要注意。

ライターEの番外オススメ芝居

■ 劇団四季「美女と野獣」(オフィシャルサイト
□ 5月8日(日)〜9月25日(日) 福岡シティ劇場

8年ぶりにシティ劇場に戻ってきた。前回何度も見て、また楽しみにしている人も多い。先月から開幕しているが、カーテンコールではスタンディングオベーションと人気は上々。
内容はご存知ディズニーのアニメーションの舞台化だが、舞台上という制約を感じさせない演出。早い場面展開や数々のイリュージョンで観客を釘付け。ミュージカルとして歌、ダンス、ストーリーと三拍子揃った完成度の高い作品なので、必見。

■ 六月博多座大歌舞伎  十一代目市川海老蔵襲名披露(オフィシャルサイト
□ 6月2日(木)〜26日(日) 博多座

 歌舞伎に興味があるけれど、まだ観劇デビューしていないあなたにお勧め。
11代目市川海老蔵とはNHK大河ドラマの宮本武蔵役の市川新之助のこと。TVてでおなじみの身近な役者さんからはいるのも良いのでは。昼の部と夜の部では演目が違うので、両方楽しむのも良いが、まずは夜の部の口上と歌舞伎十八番の内助六由縁の江戸桜を見てほしい。

■おいおいオススメライターはうちの芝居見に来たことあるのかよ?と思った方へ。
オススメライターのうち少なくとも二人は多分見たことあると思います
けど、旗揚げして間もなければ見てないことも十分に考えられます。
オススメライター宛として招待券をいただけた場合は、オススメライターの手に届くようにします。
先行投資として考えてみても良いかも知れません。
 
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