劇評ワークショップも第二回目となりました!
前回リンクシアターで鑑賞したサードステージさんの「僕たちの好きだった革命」で書き上げた劇評を実際に扇田さんに添削していただきますっ!
ストーリーはこちらのサードステージさんのHPをご覧くださいませ。
今回は作品のテーマが幅広くまた具体的であるため、着目点もさまざまということで、文字数がある程度自由に設定されました。どうまとめるか、というところも扇田さんが言われていたオリジナリティの1つですね。
前回の扇田さんの基礎講座をふまえた上での執筆なので、みなさん初回とはいえ、力作の劇評です。
早速添削に入ります。実際に書いてみてどうですか?と扇田さんから質問があり、ストーリーを入れて読者に芝居の全体像をわかってもらおうとすると、文字数が短かったと感じる方や、意外にちょうどまとまった方、また、ストーリーを書きすぎてしまって苦しんだ方などさまざまでした。
人数がいらっしゃるので
具体的に文書をどうなおしていくといいかという一文一文見ていきます。詳細なことになりますので、あまり具体的にお書きできないのが残念ですが、たとえば下記のようなことがあげられました。
○1997年→1999年ではないか?(事実関係との相違がないように気をつける点)
○いきなりストーリーから入るのもよし。自分の経験などを出してみるのもよし。
○「私はそう思う」ということを限定項を入れておくのもよい。世代の違いで、疑問に感じる読者もいるかもしれないため。
○禁じられる、距離感→など表現が過剰になりすぎないように。
言葉の選び方も詳細に指導してくださいます。なぜ、作者がその言葉を選んだのか、選んだ理由をうかがいながら、それなら、こういう表現のほうがわかりやすいのでは、と。
やはり読者への印象をよく考えると納得のことですね。
文書をわかりやすく書く方法として、短文で簡潔に書いたほうがよいということでした。たとえば形容詞がどの名詞にかかっているのかわからなくなったりすると誤解が生じる可能性も出てきます。それはこのレポートを書く私にも大いに参考になります。
また、文字数のこともあり、「よくまとまっていた。」という1文で、それこそまとめようとしてしまいますが、具体性を失ってしまうと、「何が」「どう」よくまとまっていたのか伝わらないこともあります。
劇評とは、そこに評価だけがあるものではなく、そのお芝居を観ていない人が劇評を読んでその舞台がどんな舞台だったか想像できるくらいに、舞台について具体的に書くものであるとのこと。
添削していただいたあとは第二回目劇評作品の「フローズン・ビーチ」をリンクシアターで拝見して、今回の添削の指導をもとにさらに力作の劇評を書きます。どんな劇評が集まるか大変楽しみです。
レポート:FPAP 山本 |