ぽんプラザホールDDシアター 万能グローブ ガラパゴスダイナモス
第8回公演「ボスがイエスマン」初日公演終了後、21時30分よりアフタートークを開始しました。同時にネット配信も開始しました。
今回のDDシアターのエピソードを交えながら、地域演劇を活性化するためにDDシアターにどのような可能性、効果が期待できるかについて意見を交わしました。
DDシアターとは?
公演団体に脚本や演出のアドバイスをするドラマドクター(DD)を選んでもらい、創作の過程でドラマドクターから様々な助言をもらいながら一つの公演を作り上げるという企画です。
7月頃から1,2ヶ月に1回ずつ、4回ほど作品について協議を重ね、メール等で脚本についてDDと劇団の間でやりとりをし、初日の2週間ほど前に1度稽古を見てもらい、今日の初日を迎えました。
ドラマドクターの話をもらったとき、どう思いましたか?
自分がドクターというのはおこがましいという思いがあった。また将来自分のライバルになる人間をなぜ育てないといけないのかと思った(会場笑)たとえば僕らの世代の中では使わなかった台詞を使っていたりするので、自分にもあらたな発見があったりする。(土田)
協議はどれくらいの回数を行ったんですか?(中井)
5ヶ月くらい前に1回目の協議を行い、
そのあとは1ヶ月くらいごとに会って協議という感じでしたね。最後の方はメールもよくやりとりした。(土田)
全部で5回くらい会う機会を設けてそのつど協議を行っていたが、本番が近くなってくると電話やメールも多くなった。(高崎)
外の地域から見て、DDシアターが地域演劇に活性化することについてどんな効果があると思うか?
まず、DDシアターの特徴として、個人ではなく団体との共催であること、団体側が教えてほしい人を選ぶということがあると思う。
団体側からこの人がいいというのを選べるので、団体側の学ぼうとする姿勢も違ってくるのでは。
今回土田さんと川口さんのお話を聞き、ドラマドクターとの関係が密なところがすごいと思った(中井)
確かに今回DDシアターという企画は、2人が事前にある程度良い人間関係があったというところに支えられているところもある。
DDシアター成功の秘訣の一つには信頼関係があげられる(高崎)
後輩が先輩に相談するというのは普通のこと。たとえば東京なら劇団もたくさんあって、どこかにいけば先輩にあって相談することができる。自分も京都を拠点にしているが、地域にいけばいくほど(表現者の数が減って)そういう機会が少なくなる。
DDシアターがそういうきっかけをつくった。こういうことが普通に行われていけば地域でも全体がレベルアップしていくのでは。(土田)
これからDDシアターに応募してくる団体に向けて、
どういう人にドラマドクターになってもらうといいか?
自分が苦手なこと、自分がもってないものとかを作家さんもっている人を選ぶのがいいかなという気がします。
長所の部分ではなく、苦手な部分を伸ばしてもらった方が底上げという意味ではいいのではと思う。同じジャンルの範囲の中で、その中でも違いがある人とやっていくのが面白いかも。(川口)
どこか共通する素地があった上で、どこかに違いがあった方がおもしろいかもしれないね。(土田)
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土田さんはじめ楽しいトーク展開に会場も笑いの溢れる良い雰囲気でした。土田さん、川口さんのやりとりからもお二人の良い関係性が伝わってきます。表現者同士の縦や横のつながり、交流は、作品を作っていく環境としてとても重要な要素であることが共有されたのではないでしょうか。
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