「観劇」そして「ディスカッション」
2011.05.30 Monday | 第4回
はてさて、FALCONです。
今回のツアーに期待することは、何をおいても、東京の演劇の「今」を感じられたらというのが一番の願いです。
僕は、高校を出てから東京に行き、芝居をはじめたのもその魅力に取り付かれたのも東京でした。それから、考えあって福岡に戻り、10年ぐらい福岡で芝居を作り続けてきました。その間にも、何度か東京に芝居を見に行ったことはあるのですが、どうしても自分でチョイスする作品ばかりだったの で、あらゆる面で「想像通り」の芝居しか見ていません。今回は主催者が選んだ作品を見ることができるので、どんな作品に出会えるのか、新しい刺激に期待しているというのが現時点での単純な期待です。
まあ、日程や移動の問題で、チョイスされる作品にも大きく制限はありますが、それでもその制限の中でも、主催者の皆さんが一生懸命選んだ作品なので、貴重な機会に感謝して、僕も一生懸命に観劇しようと思っています。
そして、「観劇」ともうひとつ期待しているのが「ディスカッション」の要素ですね。芝居を見ること以上に、その作品を見た人たちがどんな感想や意見を持つのかをすり合わせることは、ただ芝居を見ることの数十倍も感性や脳を刺激します。しかも今回は、九州・広島で活動する演出家の皆様とのディスカッションなので、その刺激も方向性もすべてが楽しみです。
演劇屋というのは喧嘩のプロです。喧嘩することで相手と断絶するのではなく、逆にとことんまで喧嘩した上で、その相手とともに「ひとつ」の答えを創り出していくのですから。もちろん、ハナからぶつかり合うことが目的ではありませんが、それぞれの演出家や主催者の皆さんと「作品」という触媒を介して意義のある話をできたらと思います。
自己紹介にも少し書きましたが、僕は「役者の力」を重視するものづくりをしています。それゆえに、「役者以外の要素」を重視する芝居、そしてそれが「正当な効果」を発揮している作品に出会うことは、大いに刺激になります。今回の4作品、そしてその後のディスカッションの中で、「役者以外の要素」に出会いたいと思っています。
矛盾した論法にも見えますが、裏返せば「役者以外の要素」を手に入れることができれば、自分自身の演出論に確実に新しい要素がプラスされることになるのですから。
書き連ねてみると、いたって普通のことを望んでいるのですが、今の時点での期待はこれがすべてです。せっかくいただいた機会ですから、僕の受けた刺激や体験は、しっかりと分析してそれを記録し、今後のレポートやブログなどを読んだ方にも「伝える」ことをめざしてがんばります。ご期待くださいませ。
今回のツアーに期待することは、何をおいても、東京の演劇の「今」を感じられたらというのが一番の願いです。
僕は、高校を出てから東京に行き、芝居をはじめたのもその魅力に取り付かれたのも東京でした。それから、考えあって福岡に戻り、10年ぐらい福岡で芝居を作り続けてきました。その間にも、何度か東京に芝居を見に行ったことはあるのですが、どうしても自分でチョイスする作品ばかりだったの で、あらゆる面で「想像通り」の芝居しか見ていません。今回は主催者が選んだ作品を見ることができるので、どんな作品に出会えるのか、新しい刺激に期待しているというのが現時点での単純な期待です。
まあ、日程や移動の問題で、チョイスされる作品にも大きく制限はありますが、それでもその制限の中でも、主催者の皆さんが一生懸命選んだ作品なので、貴重な機会に感謝して、僕も一生懸命に観劇しようと思っています。
そして、「観劇」ともうひとつ期待しているのが「ディスカッション」の要素ですね。芝居を見ること以上に、その作品を見た人たちがどんな感想や意見を持つのかをすり合わせることは、ただ芝居を見ることの数十倍も感性や脳を刺激します。しかも今回は、九州・広島で活動する演出家の皆様とのディスカッションなので、その刺激も方向性もすべてが楽しみです。
演劇屋というのは喧嘩のプロです。喧嘩することで相手と断絶するのではなく、逆にとことんまで喧嘩した上で、その相手とともに「ひとつ」の答えを創り出していくのですから。もちろん、ハナからぶつかり合うことが目的ではありませんが、それぞれの演出家や主催者の皆さんと「作品」という触媒を介して意義のある話をできたらと思います。
自己紹介にも少し書きましたが、僕は「役者の力」を重視するものづくりをしています。それゆえに、「役者以外の要素」を重視する芝居、そしてそれが「正当な効果」を発揮している作品に出会うことは、大いに刺激になります。今回の4作品、そしてその後のディスカッションの中で、「役者以外の要素」に出会いたいと思っています。
矛盾した論法にも見えますが、裏返せば「役者以外の要素」を手に入れることができれば、自分自身の演出論に確実に新しい要素がプラスされることになるのですから。
書き連ねてみると、いたって普通のことを望んでいるのですが、今の時点での期待はこれがすべてです。せっかくいただいた機会ですから、僕の受けた刺激や体験は、しっかりと分析してそれを記録し、今後のレポートやブログなどを読んだ方にも「伝える」ことをめざしてがんばります。ご期待くださいませ。
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