総合プロデューサーの高崎です。
ここで改めて大切なお知らせがあります。それは、
「演劇というものは圧倒的におもしろいものだ。」ということです。
これは私が個人的に演劇好きだからそう言っているわけではなく、ほとんどすべての人間にとって、演劇は圧倒的におもしろいのです。
ですが、この場合の「演劇」という言葉には少々説明が必要です。
その人が「出会うべき演劇」と出会ったとき、その作品は圧倒的におもしろい。というのがほんとうは正しいのです。
「演劇」には、ほんとうに魂が震えるような感動というか、口の中から手を突っ込まれてダイレクトに心を揺すぶられるような感動というのがあります。これは長年観劇をされてきた方には誰しも経験があるのではないでしょうか。
出会うべき演劇と出会ったとき、その感動は5年10年と記憶に残ります。野球で言えば優勝のかかった試合でのサヨナラゲーム、音楽で言えば苦労して手に入れた大好きなアーティスのライブなど、ときに生涯レベルの感動があるのです。
ただ、その作品に出会える可能性は決して高くはありません。
その人の趣味や価値観、現在その人のおかれた環境、さらにいえばその日の体調にも影響をうけます。
自分の趣味嗜好を知り厳選された芝居を見に行って10本に1本あるかないか、私個人で言うならば100本に1本あるかないかです。
しかしながら、確率という点で言うと、福岡・九州地域演劇祭の公演ラインナップには、出会うべき演劇が潜んでいる可能性が高いことは明言できます。
4日後に初日を迎える福岡・九州地域演劇祭で、一人でも多くの方が出会うべき演劇と出会えることを願っています。