プロデューサーの大橋です。

発売日イベントでやったベロタクシーさんとの共同企画は大変盛り上がりました
「街角の雑踏」「乗客とドライバーと演者という関係」という強固なリアルが、『夏の日の夢タクシー』によって演劇的に昇華していく様が実に面白かった
リアルとフィクションの心地よい往復を何度も繰り返すのが中でも良かったですね
これは台本の出来の良さの勝利だと思う。三坂さんの乗客との関係づくりのアイディア（わたなべなおこさんのワークショップから着想したんだとか）と、中原さんの構成・リライトが効いて良いものになったのが大きかった。いや、でも一番大きいのはシェイクスピアの面白さ、かな～。
まぁ、ベロタクシードライバーのみなさんのあったかくて社交的なキャラクターにめっちゃ助けられたんですけどね

パイこそ大きくはないけれど、純然たるアート活動として今後もどこかでやってみたいものです


その後も福岡に残り、演劇祭の準備をしていました
多くの演劇祭演目の稽古がはじまっています。稽古場にご挨拶に行ったりしています

今日は本格的な稽古が始まって２回目という、『春、夜中の暗号』読み合わせ稽古に行きました
ヌルリとした倦怠感を強く感じる冒頭の場面からスタート
演出の幸田さんが登場人物２人の関係性（パワーバランス）を整理すると、その次のテイクでは日常の時間が動き出す

幸田さんの現場は初めて拝見しましたが、演劇祭の楽しみがまた増えました

この投稿は 2010年6月23日 22:23 に 公開されました。