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九州演劇人サミットで感じた福岡・九州地域演劇祭の成果

喜多です。

先日、10/10に九州演劇人サミットが大分の別府で開催されました。
九州演劇人サミットとは、九州各県(地域)を代表する演劇人が一堂に会し、各地域の演劇状況、課題や今後の展望などを語り合うトークイベントです。
この九州演劇人サミットと福岡・九州地域演劇祭は深いつながりがあります。
九州演劇人サミットは2005年に熊本で開催された日本劇作家大会の中で初めて開催されました。その後、毎年各県持ち回りで開催されるようになり福岡→長崎→宮崎→佐賀→鹿児島と続いてきました。
その九州演劇人で培ってきた九州の演劇人のつながりがあったからこそ、福岡・九州地域演劇祭が実現できたということがあります。
福岡・九州地域演劇祭でも、「交流」という部分を大事にし、さまざまな場面で交流の機会をもってきました。

福岡・九州地域演劇祭を終えた第1回目のサミットでは福岡・九州地域演劇祭の成果も感じることができました。

サミットには、大学演劇部合同公演に参加した大学生が何人かで誘い合わせて来ていて、同時企画の作劇のワークショップにも積極的に参加していました。サミットの交流会でも積極的にいろんな先輩の話を聞き、自分の希望を語る姿がありました。
福岡だけでなく、九州に目を向け積極的につながりを持って行こうとする姿勢、福岡・九州地域演劇祭の交流会等で九州の演劇の先輩と出会い、福岡から九州へと目が向くようになったのではないかと思います。
合同公演にかけた熱い想いを今度は自分たちの活動へと向けている姿が将来の福岡の演劇にとって、頼もしく感じました。

また大学生に限らず、サミットの前などに、福岡の演劇人とサミットについて話した時にも、サミットへの関心度が上がっているような感じを受けました。演劇祭で「福岡・九州」というキーワード頻繁に耳にしたことで、九州への関心度が少し上がり、福岡から九州へと、意識が広がりはじめたのではないでしょうか。

また、大分のサミットの担当の方も福岡・九州地域演劇祭の観劇やレセプションへの参加を通して、九州への意識そしてその後のサミット開催へと意識が高まっていったように感じました。

私の中で何と言っても大きかったのが、サミットで再会したみなさんが、久しぶりではなかったことです。
演劇祭の中でいろいろとやりとりしてともに演劇祭を創った方、公演の時に客席で見かけた方々、ワークショップや講座でお会いした方々など、久しぶりに会う人達ではなく、いつも会っている人たちのように感じられたことです。
九州の距離がぐっと縮まったように感じました。

サミットも今年の大分サミットを持って九州を一周しました。
サミットに参加すること、そして開催県としてサミットに関わることで、各地の演劇人が九州というまとまりを感じてきました。

福岡・九州地域演劇祭のキャッチコピーは「舞台芸術の道州制、はじまる」でした。
福岡・九州地域演劇祭があり、サミットが九州を一周した今年は、演劇においては、まさに九州での道州制元年のように感じられるのです。

九州演劇人サミットin大分の記録
http://www.fpap.jp/summit/2010/note2.html